中古のEVを購入する時に気になるのがバッテリーの寿命だ。
90数%と言われても、スマホでも同じようなことがあるが、やはり、ちょっと物足りないと感じてしまうことがある。
実際は、思うよりは大丈夫なようで、バッテリーの寿命は結構長いということだが、ブラックボックスという感じはあるのは否めない。
何より、バッテリーが各社で共通するようになれば、もっと悩みは減るだろう。
今はまだ技術開発で競っている段階なので難しいが、共通で使えるバッテリーの供給
は一つのイノベーションでスタートアップ企業に取り組んで欲しいものだ。
BBCより、
How good is the battery in a used electric vehicle?

中古EVバッテリーの「本当の寿命」とは? ― ブラックボックスをどう見抜くか
🚗 中古EVの最大の不安、それは“バッテリー”
中古の電気自動車(EV)を買うとき、多くの人が真っ先に気にするのがバッテリーの寿命だ。
「残容量90%あります」と言われても、スマホのバッテリーと同じで、
**“なんとなく心もとない”**と感じる人は多いだろう。
新車では見えなかった“経年劣化”が、EVでは数値として現れる。
だが実際のところ、EVバッテリーは想像以上に長持ちする。
問題は、その“見えない部分”にある。
🔋 バッテリーの寿命は意外と長い
BBCの記事(”How good is the battery in a used electric vehicle?”)によると、
多くの中古EVのバッテリーは10年経っても80〜90%の容量を維持しているという。
これは一般的なスマホバッテリーよりもはるかに優秀だ。
実際、メーカーによっては8年または16万kmの保証を設けており、
モジュール単位で交換ができる車種も増えている。
つまり、“90%”という数字は思ったよりも安心できるラインなのだ。
🧩 それでも残る「ブラックボックス感」
ただし問題は、バッテリーの劣化状況が見えにくいこと。
中古車販売の現場でも、劣化診断の基準が統一されておらず、
同じ「残容量90%」でも実際の性能差があるケースもある。
さらに、メーカー独自の管理システムが絡むため、
データの透明性が欠けている。
ユーザーが“信じるしかない”状態――それがブラックボックスたる所以だ。
⚙️ バッテリー共通化こそ次のイノベーション
EV市場の成熟には、バッテリーの標準化が不可欠だ。
もし各社共通のバッテリーユニットが使えるようになれば、
中古市場での不安も激減する。
- バッテリー交換の自由化
- サブスク型のバッテリーサービス
- スタートアップによる共通規格供給
こうした動きが進めば、EVは“電池依存”から“エネルギー流通の自由化”へと進化する。
バッテリーの共通化こそ、次のEV革命のカギだ。
💡 結論:不安は“見えないこと”から生まれる
中古EVのバッテリーは、実は長寿命。
問題は寿命そのものではなく、情報の透明性にある。
ユーザーが安心して選べる市場を作るためには、
メーカー・中古車業者・スタートアップが協力して、
バッテリーデータのオープン化と共通化を進めることが重要だ。
EVの未来は、見えない「電池の中身」をどこまで“見える化”できるかにかかっている。
📚 参考
BBC: How good is the battery in a used electric vehicle?
🔋 要点まとめ
- EVのバッテリー寿命は想定以上に長い
- 不安の原因は情報の不透明さ
- 共通バッテリーが普及すれば中古市場が安定
- スタートアップにチャンスあり
EVの未来は、“電池をどう見るか”で変わる。
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