テックエリートの言葉は信用できる?

BBCのインタビュー、

Reid Hoffman: Should we trust the tech elite?

BBC Audio | The Interview | Reid Hoffman: Should we trust the tech elite?
Stephen Sackur speaks to Silicon Valley entrepreneur Reid Hoffman

このインタビューはテックエリートに関する話だが、今や影響が大きいのはYouTuber。

日本では2025年7月5日にフィリピン沖で爆発のようなものが起こり、日本を含めて大災難が起こるという漫画「私が見た未来」が元の噂話が広がっている。

こうしたことを広めているのがYouTuber。彼らの収益モデルは再生回数。なので、噂、嘘、なんでありで注目を浴びることだけが目的なのだ。

ホビ族の話(実際に正確な日付を示すことはない)、NASAが隕石が衝突すると発表したという話(何の根拠もない、仮定をおいての話を意図的にこじつけて拡散)、霊能者の話などなど。これらのなかには具体の日時を示していないのに、「私が見た未来」の予知夢の話を裏付ける(どういう意味?)ものとしてリストアップされていたりする。こうしたYouTubeの紹介ごっこは、ある意味、マネタイズのためのネズミ講とでも言えるものだろう。ナオキマンショーは都市伝説のYouTuberと言われるが、なぜかこのネタにも絡んでいる。同様に、コヤッキースタジオなど事例は多数。なぜか、は簡単で、再生回数さえ伸びれば何でもいいのだからYouTuberとは金儲けの手段ということを理解していれば足りる。

インターネットは便利になったが、真偽の程は問わずに単に再生回数だけ伸びれば金が稼げるということが世の中を悪くしている。これからも機械翻訳が高性能になったこともあって、デタラメが世界中に容易に拡散する時代となってしまった。本当の大災難は今のインターネット社会なのかもしれない。

日本語のコメント:

テックエリートの言葉にどこまで信頼を置けるのか――という問いに対して、今の時代、むしろ注意すべきはYouTuberの発信力でしょう。BBCのインタビューにあるように、影響力を持つ人物の発言は社会に大きなインパクトを与えますが、日本では「私が見た未来」などのフィクションを“予言”として取り上げ、2025年7月5日の災厄を煽る動画が多く投稿されています。

こうした情報を拡散するYouTuberの多くは、真偽よりも再生回数が目的で、根拠のないNASA発表やホビ族の神話、霊能力者の話までを都合よく組み合わせて“信じたい人”に届けています。これは都市伝説のような遊びではなく、マネタイズを目的とした情報操作であり、ある種のネズミ講的構造にも見えます。

便利になったインターネットですが、AI翻訳などの技術が進化するほど、偽情報は瞬時に世界を巡るようになりました。本当の災厄は、こうした“情報の氾濫”そのものなのかもしれません。


English Comment:

Can we really trust the words of the tech elite? That’s an important question raised in the BBC interview with Reid Hoffman. However, in today’s digital landscape, perhaps we should be more cautious about the influence of YouTubers. In Japan, a fictional manga called The Future I Saw has sparked a bizarre rumor that a disaster will strike near the Philippines on July 5, 2025—and this narrative is being widely amplified on YouTube.

Many of these content creators are not concerned with facts but with views. Their monetization depends solely on engagement, so they incorporate elements like unverifiable NASA warnings, misinterpreted folklore like the Hopi prophecies, and so-called psychic predictions. These YouTube videos are not merely urban legends; they’re often part of a revenue-driven misinformation network—somewhat like a modern-day pyramid scheme.

The internet has made access to information easy, but the rise of high-quality machine translation has also accelerated the global spread of nonsense. In the end, perhaps the true catastrophe isn’t a natural disaster—but our inability to distinguish fact from fiction in the age of digital media.

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