イギリスではコロナウィルスの感染が収まった、2020年夏から、“Eat Out to Help Out”,として外食促進のキャンペーンを実施。
結果、コロナの感染者を増やしてしまうことになった。
経済と人の命のどちらが大事か?
こうした選択が実際に起きたのがパンデミックだった。
しかし、コロナウィルス自体は無くなったわけではなく、今も変異をしながら感染が報告され続けている。
BBCより、
Covid 2020: A lone figure in an eerie London lockdown

外食促進キャンペーンと感染拡大のジレンマ ― パンデミックが突きつけた選択
2020年夏、世界がコロナウィルスとの闘いに翻弄される中、イギリスでは経済回復を狙った外食促進策「Eat Out to Help Out」が始まった。コロナ禍で打撃を受けた飲食業界を支援するため、政府が飲食代金の一部を補助し、人々に外食を呼びかけたのだ。
しかし、この施策は経済を活性化させる一方で、感染者数の増加を招く結果となった。人々が再び外に出て飲食店に集まることで、感染拡大のリスクが高まり、実際に新たな波を引き起こしたと分析されている。
ここで突きつけられたのは、**「経済を守るのか、人の命を守るのか」**という重い問いだった。パンデミックは、社会が直面する選択の難しさを明らかにした。
一方で、2020年のあの夏が過ぎてもコロナウィルス自体は消えていない。新たな変異株が出現し続け、今なお感染報告は途絶えていない。ウィルスとの共存は長期戦となり、経済と健康、社会活動と命の安全をどう両立させるかという課題は続いている。
パンデミックの記憶を振り返ると、都市の風景そのものも変貌した。BBCの記事「Covid 2020: A lone figure in an eerie London lockdown」では、かつて賑わっていたロンドンがゴーストタウンのように静まり返った様子が描かれている。
👉 https://www.bbc.com/future/article/20250929-covid-2020-londons-bustling-city-goes-quiet
パンデミックが私たちに残した教訓は、「危機下での政策判断は、経済と命の両方を天秤にかける避けがたいものである」ということだ。そして、その選択の結果は、数年後の今もなお影響を与え続けている。
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