ネットのみの活動というアーティストは存在する。
シンガーソングライターでもそうだ。
その場合、ネットだけの情報で認識して、ファンになって、でもコンサートはリアルには開かれない。
そんな場合、ふと、これってネット上だけの存在で、実際には人物は存在しない?なんて思うこともあるだろう。
このような場合、どうやってアーティストが実在、人として、するかを確認したらいいのだろうか?
しかし、結局のところ、AIアーティストであっても、それをツールとして制作した人がいるわけで、その音楽、作品がよければどうでもいいじゃないか?なんて結論。ゆるいけど芸術の世界なら、そんなもんだ。
BBCより、
How can you tell if your new favourite artist is a real person?

お気に入りのアーティストは「実在の人」なのか?
ネット時代に増える“存在が確認できないアーティスト”問題とその確かめ方
インターネットで活動するアーティストが当たり前になった今、
「この人、本当に存在してるの…?」
と思った経験がある人は少なくないはずだ。
YouTube、TikTok、Spotify、SoundCloud。
顔出ししないシンガーソングライター、完全匿名のボーカリスト、SNSだけで楽曲を公開するバーチャル系アーティスト……。
ファンになったのに、ライブは開かれず、SNSも定期ポストのみ。
そのうちふと不安がよぎる。
「もしかして、このアーティストって実在しない?」
BBC でも
「How can you tell if your new favourite artist is a real person?」
という記事が出るほど、世界的にも注目されているテーマだ。
■ どうすれば“実在する人間”か確かめられるのか?
完全な確証を得る方法は難しい。
しかし、現実的に取れる手段はいくつかある。
● ① ライブ配信や生声の不自然さを確認
AI音声はリアルに近づいているが、
・長時間の会話が不自然
・即興コメントが弱い
・感情の揺れ方が限定的
という特徴がある。
生配信での対応が自然なら、ほぼ人間。
● ② コラボ相手の“リアルさ”を見る
他のアーティストや制作チームが
・現実のイベントに出ている
・インタビューや写真がある
なら、その人物と接点がある=実在の可能性が高い。
● ③ 楽曲の権利情報(ISRC/著作権表記)を見る
Spotify等のクレジットを見ると
・作詞
・作曲
・プロデューサー
・エンジニア
など、具体的なクレジット情報が出てくる。
AIの場合は曖昧になることが多い。
● ④ SNSの交流を観察する
人間らしい特徴として
・誤字
・生活感のある投稿
・予測不能な反応
などがある。
AI生成に偏っていると、文章や画像が整いすぎて逆に不自然。
● ⑤ メディア出演・取材の有無
信頼できる媒体(BBC、Billboard、国内メディアなど)で
“取材記事”があるか確認するのも有効。
完全AIの場合、基本的に公式メディアは扱わない。
■ それでも確証は得にくい時代に入った
現実として、
・AI音楽
・バーチャルアーティスト
・声優型AI
・AI作曲家
これらが急速に広がる今、完全な証明はほぼ不可能になりつつある。
しかし、ここが本質なのかもしれない。
■ 「実在かどうか」より、「作品が良いかどうか」
結局のところ、アーティストが人間かAIかより、
作品が心を動かすかどうかがすべてだ。
記事でも触れられているように、
AIアーティストだとしても、それを制作した人間が背景にいる。
つまり“創造した存在”がある。
ならば、
良い作品なら、それで良いじゃないか。
とも言える。
クラシックにも匿名作曲家がいるし、
絵画でも作者不詳の名作が残っている。
ネット時代はただ、匿名性がさらに進化しただけだ。
■ これからは「存在より作品の価値」で選ぶ時代へ
AIアーティストは増え続け、
人間と区別がつかなくなるのは確実。
その中で私たちファンが選ぶ基準は、
作品性・メッセージ・感性に移っていく。
存在確認よりも、
“作品そのもの”が問いとして残る世界。
それはある意味、
とても芸術的で自由な時代とも言える。

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