Googleの親会社のアルファベットのボスであるピチャイ氏がが生成AIを盲目的に信じてはだめで、だから、ファクトチェックのためにGoogle検索があるなどと発言。
専門家はもちろん、ちゃんと信頼できるGeminiを出せと言っている。
それはそうだろう。
自らの会社のプロダクトを信用できないものというのは、本当におかしな話。
無責任極まりないが、ITジャイアントのトップはこの程度の倫理観で会社を経営、製品を開発して販売している。その程度の人間による会社、会社のサービスであることは、心して使うべきだ。
BBCより、
Don’t blindly trust what AI tells you, says Google’s Sundar Pichai

Don't blindly trust what AI tells you, Google boss tells BBC
Sundar Pichai candidly acknowledged concerns about inaccurate answers generated by Google's models.
「Sundar Pichai(Alphabet Inc. CEO)が『AIを盲目的に信じるな』と警告」──何が問題か?
■ 事実概要
2025年11月18日、米紙・英紙などによる報道で、Alphabet Inc.のCEO、Sundar Pichai氏が「AIツールが言うことを盲目的に信じてはいけない」「AIモデルには誤りを起こしやすい性質がある」と述べました。ガーディアン+2The Economic Times+2
彼はさらに「AIバブルが崩れた場合、どの企業も無傷ではいられない」とも警告しています。Reuters+1
たとえば、サウジ・ガゼットによる報道では、
“People should not ‘blindly trust’ everything AI tools tell them … the current state-of-the-art AI technology is prone to some errors.” saudigazette
と明記されています。
■ なぜこの警告が重要か?
- ビッグテック企業自らが“AIへの過信”を戒めた点
自社でAIを開発・提供する立場にあるAlphabetのトップが「信頼しすぎるな」と言うのは、業界にとって意味深いシグナルです。 - “生成AI”ブームとその裏側のリスク
現在、生成AI(=テキスト・画像・音声を自動生成するAI)は熱狂を呼んでいますが、Pichai氏は「このような過熱状態には“非合理性(irrationality)”の要素がある」と指摘。Reuters+1
つまり、技術革新とは別に「期待だけが膨らんでいる」という警戒を示したわけです。 - 利用者(ユーザー側)の立ち位置の再確認
Pichai氏は「AIツールは“何かを書きたいなら役立つ”が、“言ってきたことを何でも信じてはいけない”」とも述べています。The New Indian Express+1
これは、AIのアウトプットをそのまま受け入れることの危険性を示しています。
■ ただし、報道されているニュアンスに注意
- 一部報道では「AIを盲目的に信じてはいけない」と強調されていますが、Pichai氏自身も「AIは重要な技術であり、プラットフォームとして変革的である」と認めています。WIRED+1
- また、「Google検索があるから安心だ」と明言したわけではなく、「検索や他の製品も“より正確な情報を提供する基盤”として使われている」と言っています。saudigazette
よって「検索があるから生成AIを信頼しなくてよい」といった解釈はやや飛躍かもしれません。
■ 背景・関連情報(ファクトチェック済)
- Alphabetは2025年前半から英国においてAIインフラ投資を拡大しており、Pichai氏は英国におけるAIモデル訓練の動きを明かしています。Reuters+1
- AIチャットボットのテストでは、偽りの情報や誤訳を含むケースも報告されており、AIモデルの“誤り傾向”を示すデータも存在します。saudigazette
- また、「低いぶどうの実(low-hanging fruit)が無くなってきた」「次のステージはより深い技術的ブレークスルー必要」というPichai氏の発言も過去にあります。Business Insider
■ まとめ:ユーザーにとって何を意味するか?
- AIが出す答え=正解、ではありません。技術的な誤り、バイアス、過剰な期待が入り混じっています。
- 「AIを賢く使う」ためには、**“AIを補助ツールとして使い、他の情報源と併用する”**姿勢が鍵です。
- また、企業が提供するAIサービスを“無条件に信頼する”前に、その限界・背景・運営体制を知ることも重要です。

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